テラ・ライフ・デザイン


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☆第15号 「『煩悩』があっても大丈夫!」

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http://www.terra-life.com/ ■□∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞■□             幸せになるセラピー                 ☆*:o. あなたが微笑むとき、世界が微笑む .o:*☆          2005/09/13(火) 第15号 □■∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞□■ ◆ ご 挨 拶 ! 皆様、こんにちは! ライフ・デザイン・セラピスト&コーチの西連寺(サイレンジャー)です。 実は、先週の水曜日に、 先々月、亡くなった母親の父である 私の祖父が他界いたしました。 89歳という年齢を考えれば、 立派な大往生ということができると思います。 それこそ先に、娘である母が待っているので、 寂しくはないと納得することもできますが、 続けざまの出来事だったため、 私としましては、かなり参ってしまいました。 しばらく、故人を偲び、 2人への想いを大事にしたいと思っております(合掌)。 私事で恐縮ですが、報告させていただきました。 お世話になった方々、ありがとうございました。 心より、御礼申し上げます。 さて、3週続けての「スターウォーズ」ネタでしたが、 今週も引き続き「スターウォーズ エピソード3」ネタで お送りいたします! (今週でラストにしますね!) 今週は、「仏教」的な視点より、この映画を観てみたいと思います。 それでは、今週も「幸せのオーラ」と一緒にお届けします!.: *:・'゜'(幸) ◆ 「煩悩即菩提」 ! 「煩悩即菩提(ボンノウ・ソク・ボダイ)」。 これは、主に大乗仏教の中で、使われる言葉であります。 簡単に言うと、 「煩悩」とは、 「悟り(心の平穏)」に到達するための 「智慧(チエ)」を妨げるものであり、 執着(欲望など)といった、人の苦しみの根源となる心の働きであります。 「菩提」とは、 その「煩悩」から解放された迷いのない状態であり、 真理に目覚めた「悟り」の状態のことを言います。 では、「煩悩即菩提」とはどういうことかというと、 言葉をそのまま考えると、 「煩悩がそのまま、菩提である。」 という「なんのこっちゃ?」という感じの 一見、矛盾した、よくわからん言葉になってしまいます。 ◆ 「スターウォーズ エピソード3」 話は変わって、また繰り返しになりますが、 この映画は、「ジェダイ」と呼ばれる宇宙の秩序を守る 正義のヒーローであった「アナキン」が、 「暗黒面(ダークサイド)」に身を落とし、 悪の権化である「ダース・ベイター」になってしまうというお話です。 「ジェダイ」になるには、遺伝子的な生まれ持っての素質もありますが、 その上、まだ「恐れ」や「怒り」を知らない 幼少の頃からトレーニングを受けなければなりません。 「フォース」と呼ばれる「ジェダイ」の持っている特殊な超能力は、 感情的な激しさに影響されると制御が効かなくなり、 「暴走」をしてしまうという理由からのようです。 「ジェダイ」は宇宙の秩序とを守る自由と正義の守護者であるため、 己の感情の赴くままに「フォース」を暴走させることは、 許されることではありません。 また、「フォース」を理性で制御せずに発揮していると、 人の「心の闇」が引き出されてしまい、 「暗黒面(ダークサイド)」に落ちると言われて、 厳重に注意されてきました。 ◆ 「感情的になるな!」という教え ! アナキンは、「ジェダイ」としての素質が抜群に優れていました。 しかし、規定より年齢が過ぎていたため、 既に「恐れ」や「怒り」の感情を知っていると言うことで、 「ジェダイ・マスター」であるヨーダは、 アナキンの「ジェダイ」入りには、初めから反対していました。 ヨーダは、かつての弟子が「暗黒面(ダークサイド)」に 行ってしまったこともあり、 「フォース」の暗黒面を、ことのほか警戒していました。 なので、アナキンが「ジェダイ」になってからも、 「感情に振り回されることは、『ダークサイド』に  つけ込まれるスキを与えてしまうので、注意すること!」 といつも言っていました。 アナキンが、理性的に感情を上手く抑えることができずに 悩んでいるときも、  「心を動揺させては、いけない!   感情的になるのは、いけない!」 の一点張りだったように思います。 結果、「ジェダイ」に調和をもたらす「選ばれた者」として 予言されていたはずのアナキンは、 まんまと「ダークサイド」に落ちるわけですが、 それは、ひとえに   感情的な「心の動揺」を否定されて育ったために、   実際に湧き上がってしまった感情的な「心の動揺」の処理の仕方が、   わからなかったからではないでしょうか? ◆ 人は誰もが「煩悩」を抱えて生きている ! 人間は、「感情」を持っています。 心が動揺することもあれば、 感情的になることもあるでしょう。 醜い欲望に心が乱されることだってあるでしょう。 その時、問題となるのは、 「心が乱れる」ということ自体ではなく、 「心が乱れる」ことによって、 自分の好ましくない「考え方」、「行動」を してしまうということではないでしょうか? ネガティブな「感情」自体がいけないのではなく、 ネガティブな「感情」に「自分が振り回されること」が、 問題なのだと思います。 人間である以上、人は誰もが、 心を乱す「煩悩」を抱えて生きています。 だからといって「煩悩」に振り回された人生を送るかといえば、 そうではありません。 人に「煩悩」があるのはしょうがありませんが、 「煩悩」に振り回される人生を送るかどうかは、 自分の「煩悩」と、どう付き合っていくかという、 その人次第の対応の問題なのです。 「煩悩」を持たないようにして、 「煩悩」をないものとして、断ち切ろうとするのではなく、 むしろ、自分の抱える「煩悩」ときちんと向き合うことで、 人は、「煩悩」とは、その正反対の状態である 「菩提」にたどり着くことができるのです。      ◆◇ これが「ライフ・デザイン・セラピー」流! ◇◆ ■□━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━□■            人間には「煩悩」がある。          それこそが「菩提」の入り口です。 ■□━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━□■ アナキンが心配されていたのは、 「心の動揺」に振り回されて 「ダークサイド」に落ちることでした。 それは「心の動揺」自体がいけないということでは なかったのだと、私は思います。 ヨーダたち、「ジェダイ」の先人達は 「心を動揺させるな!」と教え諭すのではなく、 その自分の「心の動揺」と、 どのように向き合っていくのかを、 サポートしてあげられれば良かったのではないでしょうか? 「心の動揺」自体を否定していては、 逆にいつまで経っても、 「心の平安」は手に入らないのです。 真の「心の平安」とは、「心の動揺」がない状態なのではなく、 きちんと「心の動揺」を経験した その向こう側にあるのです。 ◆ 「煩悩即菩提」とは ! 人は誰でも、「煩悩」を抱えて生きています。 いくら「ジェダイ」のように、 幼いときから訓練して修行しようが、 「煩悩」というものを、 人間はそもそも生まれ持っているものです。 (「彼らは、宇宙人だから違う!」と言われればそれまでですが…(笑)。) 「煩悩即菩提」という言葉は、 「煩悩」をないものとして、切り離して考えるのではなく、 きちんと向き合うことこそが、 「菩提」への道であるということを教えてくれているのです。 (この言葉の解釈はそのほかにも様々にありえますが。) あなたの求める「答え」は、その葛藤の苦しみの向こうに、必ずあります。   あなたの心を乱している「そのもの」こそを見つめることが、   実は、あなたを「心の平穏」に導いてくれる   「入り口」ということなんです。 自分の中に、ネガティブで醜い感情があったっていいんです。 全ては、そこから。 ゆっくり、あせらず、そして、何より楽しく行きましょう! 「幸せのオーラ」、皆様に届きますように! .: *:・'゜'(幸) ◆ おまけ 「エピソード3」では、 「ジェダイ」が滅亡する様子が描かれていますが、 宇宙の秩序を守る、自由と正義の伝説的な戦士であるはずの 「ジェダイ」は、驚くほど「弱い」です! よく今まで、宇宙の秩序を守っていられたな〜と驚くほどの テイタラクぶりです(笑)。 「心の暗黒面(ダークサイド)」を恐れるあまり、 「恐れ」や「怒り」、「悲しみ」を経験せずに、 純粋培養で育った「ジェダイ」は、 結局、精神的に弱体化してしまっていたのではないか? と私は勝手に、考えていました。 皆様はいかが思われたでしょうか? ダークサイドに落ちて、「ダース・ベイダー」となったアナキンは、 旧3部作のラスト(エピソード6)で、 やはり「ジェダイ」の戦士となった自分の息子(ルーク)と戦うことで、 ダークサイドからの帰還を果たします。 「心の闇」を見つめ、ダークサイドを経験した アナキンが、「ジェダイ」として復活することで、 本当の意味で、アナキンが「ジェダイ」に 真の「調和」をもたらすという予言が成就されるラストに この「スターウォーズ」は、なっているんです。 真の「調和」とは、「葛藤」や「対立」の向こうにあるのですね。 まさに、「煩悩即菩提」!(笑) ただ、自分の「煩悩」を見つめるというのは、 非常な困難や苦しみを伴うため、 人はひとりで立ち向かうことは難しいと思われます。 なので、前回までにお伝えしてきた 他者からの「承認」などが、とても重要になってくるのだと思います。 しかし、「スターウォーズ」ネタで4回も書いちゃいました。 まだまだ書けそうです(笑)。 こちらの創作意欲を刺激してくれた映画でありました。 ジョージ・ルーカス、素晴らしい! いつも長文で、失礼しています。 最後まで読んでくださった皆様には、 もういっちょ「幸せのオーラ」をお届けです! .: *:・'゜'(幸) ありがとうございました! ◆ おまけ 2  おじいちゃん、今までありがとう。  安らかにお眠りください。  お母さんによろしくね。 ◎ご意見、ご感想、お待ちしております!  silen@terra-life.com ◎個人のセッションも受け付けております。お気軽にどうぞ!  http://www.terra-life.com/ ◆ カードセラピー体験者のご感想!     ◇ Oさん(女性・30代)   西連寺さんが、私の気持ちを尊重して、私の可能性(といいますか、  どんな人にも感じていらっしゃる可能性)を、心から信じて、  あるときには鏡になり、あるときには私が自分で気づくまで、  暖かく見守ってくださり、またあるときには対話によって、  引き出して下さったことに、感謝しています。     ◎セッションの申し込みはこちらから ⇒ http://www.terra-life.com/ ◎お友達にも紹介していただけると嬉しいです!  メルマガの転送、大歓迎です! ━★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.terra-life.com/

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